1993年から東京新聞で連載の続くコラム「サッカーの話をしよう」をアーカイブ化!

No.1178 『6+5』を譲るな

 「毎日50の新しいアイデアを考えつき、そのうち51が愚にもつかないもの」
 英国の名記者グランビル氏からそう揶揄されたのは、国際サッカー連盟(FIFA)のジョゼフ・ブラッター前会長である。しかしブラッター氏が提唱し、一時はFIFAがルール化した(わずか2年で廃止された)「6+5ルール」は、非常に重要な案だった。おそらく、「52番目」のアイデアだったのだろう。
 「クラブの試合では、その国の国籍をもち代表に選ばれる資格をもった選手が、先発メンバーに少なくとも6人はいなければならない」
 このルールは、クラブのサッカーはその国のサッカーの発展に寄与するものでなければならないという理念に基づいている。欧州連合の法律に反する可能性があること、何より欧州のビッグクラブが反対したことで葬り去られたのが残念でならない。いまではイング...

著者プロフィール

大住良之(おおすみ・よしゆき)
大住良之(おおすみ・よしゆき)
サッカージャーナリスト

1951年神奈川県横須賀市生まれ、『サッカー・マガジン』編集部勤務(1973~1982)を経て1988年からフリーランスのサッカージャーナリストとして活動。日本のサッカーの発展をテーマとし、日本代表、Jリーグの取材を中心に活動。そのほか、1974年西ドイツ大会以来8回のFIFAワールドカップをはじめ、数多くの国際大会も取材し、『東京新聞』の連載コラム「サッカーの話をしよう」を中心に、雑誌、インターネットなどを舞台に執筆活動をしている。
新刊本のご案内
サッカーの記憶
試し読み
ワールドカップ予選をめぐる64の話
試し読み
App Store
旅するワールドカップ
試し読み
App Store
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス本サイトの全ての記事はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。当該の条件内に於いて、記事の二次使用をすることができます。ただし、特定の記事を全文掲載する際は、事後承諾でかまわないので、掲載したメディアについてご一報ください。これは、著者がどのような場所で自身の作品が利用されているのかを把握するためです。また、商用利用につきましては、ご連絡いただいた上で、可能な限り実現出来るよう、柔軟に対処いたします。このライセンスが適用されるのは掲載記事に関してのみです。その他の画像や一連の創作物につきましては、二次使用を禁止させていただきます。