1993年から東京新聞で連載の続くコラム「サッカーの話をしよう」をアーカイブ化!

No.1198 ベルギーとの差は対応力だった

 昨年のワールドカップ、ベルギー戦の後半追加タイムでの失点を深く掘り下げたNHKのドキュメントが、年末に話題を呼んだ。
 しかし日本の敗因がカウンターアタックの「14秒間」だけにあったわけではなかったことが、VTRで紹介されたベルギー代表ロベルト・マルティネス監督の話で明らかになった。12日から14日まで高知市で行われた日本サッカー協会の「フットボールカンファレンス」でのことだ。
 後半7分までに0−2とリードされたベルギー。しかしその13分後、マルティネス監督は冷静に手を打った。2人の長身MF、フェライニとシャドリの投入である。
 「60分間最高のプレーをしていた日本をひっくり返すには、変化が必要だった。5バックぎみになっていたDFラインを4バックにし、ボールをサイドに出してからシンプルに両センターバックの背後をつくこ...

著者プロフィール

大住良之(おおすみ・よしゆき)
大住良之(おおすみ・よしゆき)
サッカージャーナリスト

1951年神奈川県横須賀市生まれ、『サッカー・マガジン』編集部勤務(1973~1982)を経て1988年からフリーランスのサッカージャーナリストとして活動。日本のサッカーの発展をテーマとし、日本代表、Jリーグの取材を中心に活動。そのほか、1974年西ドイツ大会以来8回のFIFAワールドカップをはじめ、数多くの国際大会も取材し、『東京新聞』の連載コラム「サッカーの話をしよう」を中心に、雑誌、インターネットなどを舞台に執筆活動をしている。
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